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Channel: コーティング | 鑑人
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高撥水コーティング CARALLの『エルグライド』を使ってみた

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今回はコメント欄でもオススメを頂いていた、CARALL/オカモト産業のエルグライドが安く購入できたのでのレビューをしてみたいと思います。


エルグライドとは


エルグライドはCARALL/オカモト産業から販売されているカーコーティング剤です。

シリコーン系、ワックス系のコーティング剤と言えそうです。
ただ、成分的には「ガラス系」として販売されていてもおかしくなさそうではあります(理由は下記)。

エルグライドの成分

成分は
・シリコーン系樹脂
・ワックス
・オルガノポリシロキサン(コンパウンドなし)

ということで、あまり聞き慣れない「オルガノポリシロキサン」というものが含まれています。

最近では比較的珍しく、ワックス成分が入っているのも特徴です。

オルガノポリシロキサンとは


このオルガノポリシロキサンという成分、過去にレビューした製品では「ABSOLUTE COATING LIQUID」に含まれていた成分です。
参考:ABSOLUTE COATING LIQUIDを試してみた

前回はざっくり調べて「まぁそう珍しい成分ではない」という所で終わってしまったんですが、突き詰めて調べてみるとなかなか興味深いです。

下記のページ内容が参考になります。エクスシールドというコーティング剤の販売元の「カープロテクトマテリアルズ 」さんのページです。

オルガノポリシロキサンはガラスと同じ主鎖(主とする結合)のsi-oに有機官能基を結合したシリコーンの総称としてそう呼ばれることが多く、特定固有の物性を表す呼び方ではありません。

 分かりやすい例えですと、ある「液体」の成分表記に「ジュース」と表記してあるとします。当然それを見た消費者は「何味?炭酸?」など様々な疑問が湧いてくると思いますし、何なんだこの表記は?となるはずです。

 コーティング剤の成分表記における「オルガノポリシロキサン」はまさにこのような表記と同じと言え、有識者が見れば「有機官能基は?側鎖?両端末?官能基量は?」など様々な疑問が浮かんできて、シロキサン結合を有するシリコーンの一種なのだろうということ以外、性質等は一切わかりません。

引用:オルガノポリシロキサンとは何でしょうか?:コーティング関係FAQ

そして…

シロキサンとはどういうものですか?
シロキサンとは、ケイ素(Si)と酸素(O)が交互に結合してポリマーが形成された状態のことをいい、シロキサン結合と呼ばれるシリコーンの主骨格となっています。炭素結合(C-C)の結合エネルギーが356kJ/molであるのに対し、シロキサン結合(Si-O)は444kJ/molと大きく、非常に安定しているのが特長です。また、シロキサン結合は結合角が広く、らせん構造をしており、これらの分子構造がシリコーンの特長を生み出しているわけです。


それでは、シリコーンとは?
シロキサン結合に有機基がついたオルガノポリシロキサンをベースとした材料を総称して、シリコーンと呼びます。しかし広い意味では、酸素を持たないモノマーのシラン類や、有機ケイ素化合物すべてをシリコーンと称する場合もあります。
シリコーンポリマーは、シロキサン結合が主骨格であるため耐熱性や耐候性、化学的安定性などに優れ、さらに有機基(主にメチル基CH3)を持つことからはっ水性や離型性といった独特の界面特性をも備えているのです。

引用:信越シリコーン|Q. シラン、シロキサン、シリコーンとは

直近で信越シリコーンを試したばかりなんですが、また巡り合うとは…。



つまり何なんだ?言い方によっては「ケイ素系」とか「ガラス系」ともいえるって事?

では、前回施工した信越シリコーンのあのヌッタヌタも「ガラス系」ってこと?そんなバカな(笑)

化学に詳しい人教えてください(笑)

でも、エルグライドは商品説明で、一切そういった事を言っていないのはオカモト産業さんの良心でしょうか…。


エルグライドの特徴


次にエルグライドの特徴について

水の抵抗ゼロレベルの高撥水コーティング
・水の摩擦抵抗を極限まで追求。ローフリクションポリマーにより、ボディの超低摩擦化を実現。汚れた水滴を弾いて流し、汚れのこびりつきを防ぐので、ボディの美しい輝きが持続。
・鮮やかに映り込むクリアな光沢。
・塗り重ねるごとに被膜が強化。
・メンテナンスは水洗いorシャンプーでOK。
・ボディ以外にアルミホイール、ヘッドライト、バイザーに使える。

引用:エルグライド|つや出し液体コーティング剤|オカモト産業株式会社

公式動画もありました。


水の抵抗ゼロレベルってのが面白いですね。

撥水、滑水に期待ができそうです。

ちなみにこの特徴を読んでふと思ったんですが、この「エルグライド」という製品名、私的には「なんだか勇者ロボシリーズのロボットの名前みたいだな」と思ったんですが、これはアレかな?

Liquid(液体) + Glide(すべる)でL(iquid)-Glide=エルグライド とか、そんな名前なのかなと勝手に想像してしまいました。

エルグライドを買ってみた


購入したエルグライドがコチラ。


タオル自体は少し厚手で使い勝手が良さそうなイメージ。

コーティング剤そのものは、ボトルの中ですら弾きがよさそうで、ボトル自体にも付着しないほど。

液は少しだけ粘性がある印象です。


エルグライドを施工してみる


それでは車に施工です。

濡れたボディーそのまま施工していきます。


ボディーに噴きかけた感じでも、わずかながら粘性があり、効果が期待できそうな感じです。

それでは施工。





中々いいツヤが出ました。

パネル実験


次にパネル実験です。

パネルに施工


いつも通りパネル左に施工。


結構ヌラっとした光沢が出ています。

スマートミストと比較



今度はスマートミストとの比較。

右半分にスマートミストを施工しました。



如何でしょう?スマートミストにも劣らない感じですが、若干ながらスマートミストのほうが傷の隠蔽効果が良いように見えます。

滑水実験


次にパネルに水滴を落として比較をしてみます。


さすが水の抵抗ゼロレベルというだけあって、スルスルと水が落ちていきました。

1週間後

施工から一週間。

洗車時に水をかけてみました。


こちらもスルスルと水が流れていきます。

撥水状態は良好なようです。

総評


以上、CARALLのエルグライドをレビューしてみましたが、製品としてはなかなか良いようです。

傷の少なめな車であれば、良い光沢と良い撥水を両立できそうです。

私の車では少し傷が気になるかなぁとは思いましたが、予想よりだいぶ光沢が出ましたし、傷もそれなりに隠蔽してくれそうです。

価格も大分落ち着いてきていますので、購入のハードルは低め。

今回比較したスマートミストと比べると、若干傷の隠蔽性能は劣るものの、水の滑りは抜群に良いので、スマートミストの水の落ち具合に不満がある方は試してみてもよさそうです。

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