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硬化系コーティングの定番 ピカピカレイン プレミアムを試してみた

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硬化系のコーティング剤を探していると必ずと言っていいほど目にする、硬化系コーティング剤の定番ともいえる製品「ピカピカレイン」を試してみたいと思います。

ピカピカレイン自体は随分と昔からありますが、ちょっと正直アフィリエイターによる強引な宣伝が多すぎる感じです。

色々なサイトを見て、比較検討している方ならピンとくるとは思いますが、世の中、「何が何でも兎にも角にもピカピカレインが一番!!!」みたいなサイトが多すぎる。

どう考えても違和感がすごいんですが、試しもしないで批判するわけにもいかないので、あえて購入してみたわけです。

ただ・・・

あまり気が乗らないなぁ…


正直、私のような人間にはあまり合わないと思うんですよね(理由はあとで書きます)。なので、ワクワクドキドキというよりは、個人的には比較のための購入といった感じでして…。

まぁ販売元からしてみれば「そんなんなら、わざわざ買ってくれなくて結構!(怒)」という感じなんでしょうけど、ただ、知名度もあり、人気、そして購入した人からは満足の声が多い(ようにみえる)製品なので、試す価値はあるでしょう。

今回私が購入したのは、ピカピカレインの中でも一番価格の高い「プレミアム」。

ピカピカレイン自体、私にとっては高い製品の部類に入るので、「この価格帯の製品をせっかく買うなら」という事で、一番よさそうな「プレミアム」を試してみることにしました。



ピカピカレインとは


まず、ピカピカレインについて軽くおさらいしておきましょう。

ピカピカレインは「株式会社トップラン」さんから販売されている硬化系のコーティング剤です。

特徴としては

・完全無機質SiO2ガラスのガラスコーティング
・独自の技術により完全無機質のガラスコーティングでありながら、撥水性能を付随
・3年間完全ノーワックス
・3年以上効果が持続

といった点があげられます。


特許について


ピカピカレインの公式サイトを見ると、特許の証書と思われる画像と一緒に、特許についての記述がありました。

どうやら特許取得済みの製法のようです。

証書の画像がつぶれていて読めなかったので、特許番号から調べてみました。

↓↓このページに特許番号の「2538527」を入力して検索すると

金属酸化物ガラスの膜および球体微粒子の製造方法

というものが出てきます。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/tkbs/TKBS_GM101_Top.action
※直接特許のページをリンクすることはできないようです。

発明者は「森実 敏倫」さんという方なんですが、こちらのお名前で検索すると他社の製品でもこのお名前が出てきます。
「早稲田大学理工総合研究センター 森実敏倫 理学博士」という形でヒットするんですが、同一の方なんでしょうか…。

「金属酸化物ガラスの膜および球体微粒子の製造方法」という特許で言うとこちらのPDFも検索にヒットしました。
http://www.eplanning.co.jp/hlg120712.pdf

これはアレなんですかね、「この特許を独占契約し世界に向けて販売いたしております。」という記述もありますので、ピカピカレインを販売している「株式会社トップラン」さんが取得した特許というわけではなく、「森実 敏倫」さんが取得した特許について何らかの独占契約をしている…という事なのでしょうか。

それと「現在はこの特許をさらに進化させ、SGT製法を開発、ピカピカレイン製品に使用しております。」という記述もありますので、特許技術を流用した「SGT製法」が独占契約の対象なのでしょうか。

日本語は難しい…因果関係がよくわかりません。


アンチが多い印象


次にピカピカレインについてですが、某掲示板なんかを覗いてみると「アンチ」と呼ばれる方が多い印象があります。

理由はいくつかありますが、根本的な原因になっているのは

販売元ではなく、その周りのアフィリエイターが…

これに限ると思います。

最初にちょろっと触れましたが、是が非でもピカピカレインを売りたい一心のアフィリエイトサイトが多すぎる感じ。

もうね、あちこちサイトを見て「またピカピカレインかよ」と思っている方は結構いる事でしょう。

私もアフィリエイトバナーを貼ったりしているので、人の事を言える立場ではありませんが…。
※なるべく公平なレビューができるよう心掛けます!



コーティング剤を探していて、面白そうなレビューサイトを見つけたと思ったら、なぜか最後はピカピカレインに誘導される。どの製品をみてもピカピカレインに誘導される…

なんじゃい結局ピカピカレイン売りたいだけかーーい!

みたいなね。

そうなるともう他の記事の信憑性すら疑ってしまいそうになります。

どんなに販売元の株式会社トップランさんが真面目にやっていても、これではアンチが増えてしまいかねません。

当ブログで言えば「スマートミスト」でしょうか。使い勝手がいいんでよく登場しますが、もしかしたらどこかで「スマートミストのステマブログ」と揶揄されているかもしれません(笑)

とりあえず言っておきたいのは

硬化するコーティング剤なんだから、必ずしも万人にマッチするような製品ではないでしょ?

って事ですね。


購入した人の満足度は高い模様


アンチが多いイメージと同時に、実際に購入して施工した方々の満足度は非常に高いようです。

レビューなんかを見てみても好意的な意見が非常に多く見受けられます。

むしろ「使ってみたけどダメだった」という意見はあまり見られません。

これが今回私が購入しようと思ったきっかけの一つでもあります。

実際に使った人たちが満足しているのであれば、それなりに良い製品なのだろうと。

この辺は、なんだかワコーズの製品に似てますね(笑)強烈なアンチと強烈な信者の両端が存在する感じ。

まぁ、ワコーズ製品はケミカル類については両極端な意見が多く、バリアスコートなどはあまり悪い意見は聞きませんけどね。


ピカピカレインプレミアムが届いた



さて、前置きがだいぶ長くなりましたが、ピカピカレインプレミアムのレビューをしていきたいと思います。

こちらが届いたピカピカレインプレミアム。

液体が入った瓶と、MFタオル、施工用のスポンジが3つです。


車に施工してみる


それでは車に施工していきます。

硬化系コーティング剤を車体全体に施工するのは非常に骨が折れるので施工面は限定します。

ボンネット、フロントタイヤのフェンダー周りまでです。

1.まずは施工予定の面をリセット

前回施工したSONAXの固形ワックスや、これまで施工したその他諸々含め、色々なものが付着しているとい思われますので、一度リセットします。


前回使用したものが固形ワックスを施工しただけあって非常にきれいに見えますね。雨天走行を何度かしているんですが、汚れの付着は少ない感じです。
参考:SONAXの固形ワックス Premium Class Carnauba Waxを試してみた!

一度普通に洗車したあと、リセットにはシュアラスタースピリットと電動ドリルを用いてグリグリと磨いていきます。
私はたまたまドリルドライバーを持っていたので電動でやりますが、手磨きでも十分です。新車だったら普通に軽くシャンプー(もちろん撥水成分などが入っていないもの)洗車してあげればOKでしょう。

リセット前はこんな感じで見事に撥水しています。

リセット作業を行うと…


リセット作業後は、撥水効果がなくなって、水滴がシターっと流れていきます。むしろこれが一番理想的な「疎水」ってやつかもしれません(笑)

この作業が必要なのは、汚れが付着している、傷が多い、これまで何らかのコーティング剤を使用していた等々、塗装面に余計なものがある方だけですのでご注意ください。

2.水分をふき取る
これが重要な作業ですね。一度水分をすべて綺麗に拭き取ります。


この時点で結構きれいな感じです。

シュアラスタースピリットを施工すると、毎回「もういいんじゃない?」という気分になってしまいます(笑)

3.施工

さて、ここからが施工です。

施工方法は「スポンジに数滴とり、塗り延ばしたら、乾燥させずに素早く、ムラが残らないようにふき取る」です。

ここはスピード勝負なので、途中の工程の写真は撮れませんでしたが、伸びは良く、足りなくなってくるとスポンジの滑りが悪くなるのでわかりやすくて良いです。

一度にすべての面を施工しようとせず、自分で目安をつけながら1区画ずつ施工していきます。


施工途中の比較

さて、ボンネットを半分ほど施工したところで、比較ができないか写真を撮ってみました。


わかりますか?この写真は別に作業場の屋根を撮影したわけではなく、作業場の屋根がボンネットに映り込んでいるだけです。境界線が見えます。

線を引いてみます。


ここです。

そこでもう一度見てみると、右側だけ色の違いが出ているのがわかりますね。明らかに色が濃くなっています。

施工後の状態


天気が悪く、なかなか綺麗に撮れませんでしたが、肉眼で見るとヌラっと一つ膜が張ってあるような感じです。

結果は悪くないように感じます。

キズの隠蔽性能はそこまで高くない感じですね。なので、新車や洗車傷などが少ない車に施工するのであれば良さそうです。

4.12時間は水にぬらすのは厳禁

12時間の初期硬化までは水に濡らしてはいけません。

硬化系で煩わしいのは、最初のリセット作業と、その後の硬化の待ち時間です。これが無ければすごくいいんですけどね…。


5.12時間経過後、結局雨が降る

12時間、屋根の下で濡らさないように保管している間に雨が降りだしました。
ここからは一応濡らしてもOKとのことですが、完全硬化の24時間までは、水滴などはなるべく落とした方がいいそうです。

雨天走行後はこんな感じ。



大した量の雨ではなかったんで、水滴が残るかなぁと思ったんですが、きれいに落ちていますね。

走行中に身を乗り出してボンネットの状況を見てみたんですが、水滴がコロコロと飛ばされていきました。見ていて中々気持ちの良い光景でした。


施工結果は良好といっていいでしょう。


パネルで比較してみる


次にパネル比較です。

今回は硬化系という事で一気に他製品との比較までやってみたいと思います。

比較対象は、以前使用して、キツくふたを閉めて保管してたシランガード。

もう一つは半額時に「いつか使うだろう」と購入しておいたツヤエキスパートです。

まさかこんな使い方をする日が来るとは思いませんでした。


ツヤエキスパートを開封し、2液を混合します。使用後、固まらずにいてくれれば、いつかまた使えるのですが…。


それでは比較。

左がシランガード、真ん中がピカピカレインプレミアム、右がツヤエキスパートです。


如何でしょうか。

施工直後のパっと見の状態でピカピカレインプレミアムが一番色が濃い感じがします。

これが、硬化後どうなるか…


数日後に再度写真を撮ってみましたが、やはりピカピカレインプレミアムが一番色が濃い感じですね。

パネルで比較した感じでも結果は良好なようです。

あとは、耐久性の比較をしたいところですが、長期になりそうなので、また別の機会にやりたいと思います。

総評


以上、一通りの比較が終わっての感想ですが


高評価の意見が多いだけの事はある


と言わざるを得ない。この流れで「よかったよ」なんて言ったら「結局ステマかよ」と言われそうですが、良かったもんは良かった。仕方がないです。

ただし、色々と注意点はあるので、最後までちゃんと読んでいいただきたい所です。

あと、施工性ついてですが、「乾燥時間が無い」というのは非常にありがたい所でして、ツヤエキスパートなどを施工した経験のある方ならわかるかと思いますが、若干の乾燥時間があると、ボケっとしてるわけにもいかず、別の面の施工に入ってしまい、そして


「あれ?あそこの面ってもう乾いてんじゃないの?」

とか

「ああぁ!こっち拭いてる間にあっちの乾燥時間がとっくに過ぎてる!!」

とか起こりがちなんですが、ピカピカレインは、「塗ったらすぐふき取る」という工程なので、パネルごとの施工が楽です。

ここは「硬化系の中では施工性が良い」と言えると思います。


施工時の注意点


施工時において、私が気にした点や、気を付けたほうがいいと思った点を挙げておきます。

1.水分はちゃんとふき取る
普通の洗車でも経験した方は多いと思いますが、ドアモールやミラー、パーツのすき間などに入った水分をちゃんと取り除きましょう。
「乾燥が終わるまで濡らすな」が前提のピカピカレインですので、ここは気を付けたい所ですね。


2.塗装の状態を整える
汚れや、既存のコーティング剤が残っている状態で施工しても、効果は半減してしまいます。
というか汚れと一緒にピカピカレインが落ちてしまいかねません。
なのでしっかりと綺麗にしてから施工しましょう。

あと「3年間ノーワックス」という売り文句を逆にとらえると

「汚れを閉じ込めたら最低3年は発掘不可能」とも受け取れてしまいますね(笑) 

まぁその前にピカピカレインが汚れと一緒に落ちてしまいそうですけど…。

3.欲張らず狭い範囲毎に施工

確実に施工するためにも狭い範囲毎に施工するようにしましょう。ボンネットが広い車種だったら、4分割といわず、8分割くらいのつもりで施工していってもいいと思います。

乾燥時間がなく、塗ったらすぐ拭きとるという工程ですので、あっちこっちに塗ろ広げて収集がつかなくなるという事も無いと思いますが…。

4.しっかりふき取ってしっかり確認
硬化系コーティング剤は、ムラになった状態で硬化すると悲惨な結果になりますので、ふき取り作業と、ムラの確認はしつこく行ってください。

違う角度、違う光量、いろんな方法で確認してください。

今回私は、日中帯に屋根の下で施工をしましたが、「これでもか」ってくらいしつこくふき取りをして、屋根の下から出してみたら、すごく目立つ位置に拭き残しがあったという事がありました。


ピカピカレインをおすすめできる人、そうでない人


さて、ここまで来たところで、私の施工結果に基づくピカピカレインを買っても後悔せず使えるだろうという方ですが、ざっくりまとめると

・新車 or 車体に傷が少ない
・予め傷を取り除く作業を惜しまずできる
・施工時に12時間濡らさない環境を確保できる(夜露もダメ)

この最低条件がカバーできないと厳しいと思います。

これに加えて

・最初は頑張るからあとは洗車が楽がいい
・安い製品を使って後悔をしたくないからピカピカレインがいい

といった考えの方はピカピカレインがいいかと思います。

逆に、あえてピカピカレインを使わなくてもいいだろうという方については、「水にぬらさない」という事が難しい方は勿論ですが

・洗車頻度が高く、毎回コーティングするのが楽しみ
・車が傷だらけで、磨くのが大変
・傷の隠蔽性能が高い製品が良い
・コーティング剤をあれこれ試したい
・多少性能が落ちても安い方がいい
・硬化系コーティングをしたってきっとまた何か施工するに違いない

こんな感じの考えの人。

つまり私みたいな考え方の人ですね(笑)

もう車を輝かせたいのか、ただコーティング剤を試したいのかよくわからなくなってる人は硬化系を使う必要は特にありません。

ですので、自分の状況に合わせたお買い物をしてください。

「硬化系コーティングをとりあえず試してみたい」という方であれば、ツヤエキスパートやシランガードでも十分だと思います。


あと、結構勘違いしている人がいる可能性がありますので、言っておきますが

ピカピカレインを施工したって洗車は必要だからね?

って話。

知人が以前キーパーコートを施工したとき「硬化するガラスのコーティングで洗車いらないんでしょ?」と、イオンデポジットだらけの車を持ってきたことがありました。

全く持ってそんなことは無いので注意が必要です。ちゃんと洗車してください。

ピカピカレインの公式サイトでも

「本当は10年もつんだけど、イオンデポジットとかで性能が落ちるから3年っていってるだけだからね」

といった事が書いてあるように、ピカピカレインを施工しても汚れるときは汚れます。

「汚れが落ちやすくなる」という事はあっても、「全く汚れなくなる」というわけではないので注意しましょう。


以上、ピカピカレインのレビュー、なるべく公平にレビューしたつもりですが、1度でも使って満足している方、迷っている方、逆に、気に入らないという方、皆さん満足いただける結果となったでしょうか。

とりあえず、今後の参考にしていただければと思います。

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